
0 :ハムスター速報 2021年12月20日 14:14 ID:hamusoku
先日、朝日新聞GLOBE+に「ヴィーガン給食」の記事が出て話題になりました。
「『ヴィーガン給食』取り入れた公立小学校 みんなで食べられ、みんながおいしい」と題されたこの記事は、アレルギーに対応した給食の延長として、八王子の公立小学校でヴィーガン給食を定期的に提供することになったことを紹介しています。
ヴィーガンは完全菜食主義とも呼ばれ、肉・魚・卵・乳製品・蜂蜜も摂りません。医師の間では、十分に注意しないと多くの栄養素が不足しやすいことが知られています。鉄や亜鉛、ビタミンA、ビタミンB2とB12、ビタミンD、DHA、カルシウム、タンパク質などです。
記事の中でこのヴィーガン給食を取り入れた浅川小学校の清水弘美校長は、「いま学校現場はアレルギーにすごく気を遣っている。命にも関わる問題。だから、エブリワン・ヴィーガン給食の日はかえって安心できる」と言っています。
日本小児科学会雑誌には、以下のような事例が報告されています。
母親の極端な菜食主義思想によって、骨が弱くなり変形する、くる病になった3歳児の症例(「完全菜食主義によるビタミンD欠乏性くる病が食生活への介入で劇的に改善した一例」、2020年124巻2号)があります。
ヴィーガンの両親に完全母乳栄養で育てられた11か月児が、嘔吐で来院し体重のひどい増加不良と発達の遅れ、正常の半分程度の貧血などがあった症例(「ビタミンB12欠乏により嘔吐と汎血球減少を呈した完全菜食主義家庭の乳児例」2020年125巻2号)も報告されています。
乳幼児の症例が多いのは、小学生までヴィーガンを続ける前に、健康上の問題が生じて発見されるからでしょう。
「ヴィーガン給食」を監修したのは日本ヴィーガン協会の理事長で「ビューティーフード協会」会長
清水校長は環境省が任命する、SDGsの取り組みを地域で広げるための「つなげよう、支えよう森里川海アンバサダー」であり、そこで知り合った室谷真由美氏から監修を受けているそうです。室谷氏は日本ヴィーガン協会の理事長でもあります。室谷氏は自身のブログ ではこのように書いていますが、科学的根拠は示していません。
企業も、学校も社員や生徒の健康を1番に願うはず。だったら、食生活は何よりも大事なことは明らかです。だからこそ、毎日のように通う場所でいただく食事は選べる範囲が少ない分、家の食事よりも凄く重要です。より良い社会づくり、より良い地球環境づくり、より良い人生を歩むためにもヴィーガンという選択肢は行き着く先に必ずあります。ヴィーガンが重要というよりも、日々食べるものを正しく学んで選べることが大事です。
学校で児童の健康を1番に願うのだったら、特定の思想や主義に基づいた食事でなく成長期に必要な栄養バランスの取れた食事を提供するべきですね。
「呼吸法でがんが治せる」とうたう講師を招いた講習会も子どもたちに
さらに同校では、他にもZEN呼吸法呼吸アドバイザーの椎名由紀氏による講習会も行われています 。椎名氏は医学的根拠の薄い、治療法ともとれる本『「呼吸法」でガンは流せる。』(KKロングセラーズ)を出しています。
この著書で、椎名氏は末期がんの人が複数、自身の呼吸法を実践することでがんが消えた、と書いており、「今、あなたが抱えている不調や大病も、大いに呼吸が関係していると考えてもおかしくありません」と強調しています。
そしてこうも書いています。
ガンが消える、ガンが小さくなる、ことに関する科学的な根拠は何もありません。ただ、ガンが消えた、退縮した、無くなったという事実は紛れもない真実であり、それこそそのような検査結果を見た主治医はみな首をかしげるそうです。それならば科学的根拠などいらないのではないかと逆に思います。科学で解決できることなど、人間の体内のわずか数パーセントにも満たないのではと考えています。(『「呼吸法」でガンは流せる。』より)
この著書のように公立小学校の講習会で、あらゆる不調も呼吸するだけで流せるなどと子どもに言ってほしくありません。呼吸法だけでがんを治せると言うとしたら、医師法に触れます。
Source: ハムスター速報

